心の傷は、脳の傷
こんにちは!頑張るパパママの幸せな育児ライフを応援する人、パパ三昧です!
今回の記事は次のような方に向けて執筆しています。
- 全てのパパ
- 全てプレパパ
また、この記事を読むことで得られるメリットは次の3つです。
- マルトリートメントについて知ることができる。
- 子どもとの適切な接し方を知ることができる。
- 子どもの健全な成長をサポートできるようになる。
なお、今回は記事の執筆にあたり、友田明美氏著「子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)」という書籍を参考としています。
それでは早速見ていきましょう!
マルトリートメントとは
マルトリートメントとは日本語で「不適切な養育」と訳されています。

「不適切な養育」ってつまり、虐待のこと?
マルトリートメントは虐待ももちろん意味の中に含んでいます。しかし、実際はもう少し広い意味で使われています。
つまり、私達大人の側に、子どもを傷つけようとする意図があるかないかに関わらず、また、子どもに、目立った外傷や精神疾患が見られなくても、行為自体が不適切であれば、それはマルトリートメントと呼べます。
では、不適切な行為とは、どのような行為をいうのでしょうか。
例えば、兄弟間で過度な比較をした場合。
一見、兄弟間で競争心を掻き立て、成長につながるように思えます。
しかし、比較は言い換えると優劣の思考です。劣と評価された方の子は自信を失い、心が傷ついてしまいます。
ですから、兄弟間での比較は、マルトリートメントに当たります。
その他にもマルトリートメントには次のようなものがあると言われています。
- 身体的マルトリートメント
- 性的マルトリートメント
- 心理的・精神的マルトリートメント
身体的、性的マルトリートメントについては、いわゆる「虐待」と重なる部分が多く、イメージも付きやすいと思います。
そこで、本記事では心理的・精神的マルトリートメントについて、より具体的に見ていきたいと思います。
心理的・精神的マルトリート
心理的・精神的マルトリートメントの例としては、次のようなものがあります。

え!?子どもにパートナーの愚痴をこぼすのもだめなの?
そうなんです。
子どもの半分はママ、半分はパパからの遺伝子でできています。
ですから、子どもの前でその半分を否定するような言動をすることで、子ども敏感に感じ取り、結果心が傷ついてしまいます。

確かに、自分が子どもの頃、母親から父親の愚痴を聞くのがとても嫌だったなあ。
マルトリートの原因
子育ては毎日が試行錯誤。時にはうまく行かずイライラすることもあります。どんなに気をつけて育児をしていても、マルトリートメントの経験が全くないというパパママは少ないのではないでしょうか。

振り返ると、パパ三昧も愛する我が子に比較や親同士の喧嘩等、マルトリートメントをしてしまってたことに気づき、心から猛省しています。
では、次にマルトリートメントを行ってしまう原因について見ていきます。
マルトリートメントの原因には、次の2つがあると考えられています。
- 叱り方に対する誤解
- 親自身の過去
叱り方に対する誤解
本来、叱ることの目的は、子どもの行動を正し、生きて行く上で必要な行動規範を身に着けさせることです。
ですから叱る対象は子ども自身ではなく、子どもの行動であるはずです。
また、叱る際には暴力や暴言を伴う必要もありません。
しかし、中には「叱る=暴力暴言」と誤解しまっている人もいます。
例えば、他人に物を投げつけた時の対応として、
「相手を傷つけることになるから、そういうことはしちゃいけないよ。手渡ししようね。」と冷静に伝える。
「人に物を投げるなんて、お前はクズだ。」と感情的に怒鳴る。
前者が正しい叱り方、後者が不適切な叱り方になります。
前者は暴力や暴言を使わずに子どもの行動を叱っています。
後者の場合は、子どもの人格を否定していて、しつけになっていません。むしろ子どもの心を傷つけてしまいます。
このように、叱り方を誤解していると無意識のうちにマルトリートメントをしてしまっている可能性が高いです。
親自身の過去
「歴史は繰り返される」という言葉がありますが、これは育児においても当てはまるようです。
自身がマルトリートメントを受けてきた過去を持っていると、無意識のうちに自分の子にもマルトリートメントをしてしまう可能性が高いとも言われています。
というのも、子育てに関する知識は、自ら進んで学び、育児に落とし込んでいかない限り、親の影響を大きく受けているからです。
例えば、家庭内でパートナー同士の悪口が飛び交う家庭で育った子どもは、いつしかそれが当たり前になってしまい、将来自らが家庭を持ったときに、無意識の内にパートナーと同じような関係を築いてしまう可能性があるということです。
マルトリートメントの怖さ
虐待が子どもに及ぼす悪影響は言うまでもないですが、マルトリートメントも子どもの心と人生にマイナスの影響があると言われています。
具体的には、マルトリートメントを受けることで、脳の一部の発達が遅れたり、逆に異様に発達が早まってしまったりします。その結果、次のような症状が出てくることがあります。
もちろんマルトリートメントに対する耐性には個人差があり、全ての子どもが上記のような症状を見せるわけではありません。
しかし、場合によっては、拒食症や、自傷行為、最悪の場合、犯罪や自殺につながることもあると言われています。
マルトリートメント予防法
マルトリートメントをしないために必要なポイント次の5つです。
- スキンシップを大切にする。
- 子育てに体罰や暴言を使わない。
- 子どもと大人は対等な力関係ではない。
- 爆発寸前のイライラをクールダウンすること。
- 子どもの気持ちと行動を分けて考えること。
スキンシップを大切にする。
愛情を持ってスキンシップしていると、子どもだけでなく親の脳内にもオキシトシンというホルモンが分泌されることがわかっています。
このホルモンは、別名幸せホルモンとも呼ばれ、ストレスを減少させ、幸福感をアップさせてくれます。
日頃から子どもと優しくハグを交わすなど、子どもとのスキンシップの時間を確保することで親自身の心の安定にもつながり、マルトリートメントの予防になると言われています。
子育てに体罰や暴言を使わない。
体罰や暴言は百害あって一利なしです。
体罰や暴言を使うと、一時的に子どもが親の言うことを聞くことはあります。
しかし、それは恐怖によって子どもを支配、コントロールしているに過ぎません。
大人の言うことを何でも素直に聞くのが良い子というのは一昔前の話です。
大人だって間違っていることがありますから。
確かに子どもはたくさん間違いを犯します。しかし、だからといってその子の人格、能力、存在を否定するような言葉、態度はNGです。
正すべきは行為にあり、人にあらずです。
子どもと大人は対等な力関係ではない
これは、子どもより大人の方が偉い、価値があると言っている訳ではありません。
子どもも大人も、一人の人間として対等な価値があります。
しかし、大人の体は物理的に子どもよりはるかに大きく、力も強いです。
大人に置き換えて考えるなら、自分より何倍も大きな熊に叩かれる様なものです。
大人は軽く叩いているつもりでも、小さな子どもの心と体に与える衝撃は計り知れません。
子どもと接する際にはこの力関係に注意する必要があります。
爆発寸前のイライラをクールダウンすること
マルトリートメントは感情を理性で抑えきれなくなった状態で発生することがあります。
ですから、子どもと接する際には、イライラの感情と言動はしっかり分ける必要があります。
具体的には、アンガーマネジメントという手法が効果的です。アンガーマネジメントの詳細はまた別の記事で紹介したいと思います。
子どもの行動と気持ちを分けて考える
子どもの行動は、時に親からすると理解が難しい場合があります。
理解できない行動に長時間付き合っていると、だんだんイライラしてくることもありますよね。
しかし、そんな時は、子どもの気持ちを想像してみるとイライラが消えることがあります。
例えば、謎にティッシュの箱からひたすらティッシュを取り出すといった行動です。
無駄遣いだし、片付けるのが面倒だから、一秒でも早く止めたい気持ちはわかります。
そこで、グッとこらえて子どもの気持ちを想像してみる。
もしかしたら、最近「つまむ」という動作が面白くって、何回も練習したいと思っているかもしれません。
そう考えると、怒りよりも、微笑ましい気持ちが湧いてきます。
このように、子どもの行動と気持ちを分けて考えることでイライラを防ぎ、ひいてはマルトリートメントの予防にもなります。
マルトリートメントしてしまったら
一度傷ついてしまった脳も、愛情を持って適切な養育をし、スキンシップなどを繰り返せば、回復の余地は十分にあると言われています。
もう遅すぎると思った今がこれからの人生で一番早い時です。
まずは優しく抱きしめながら、後悔や謝罪の気持ちを是非言葉にして伝えましょう。
子どもは許すことにおいて天才ですから、きっとパパママの想いは子どもの心に届くはずです。
しかし、どうしてもマルトリートメントを辞められない。又はパートナーのマルトリートメントが収まらない。といった場合には、早めに専門機関等に相談することも大切です。
まとめ
今回は、マルトリートメントについて見てきました。
マルトリートメントとは「不適切な養育」のことで、具体的には次の3種類がありました。
- 身体的マルトリートメント
- 性的マルトリートメント
- 心理的・精神的マルトリートメント
これらの行為は、子どもの「心=脳」の傷となって、その後の人生に大きな影響を与えてしまうことになります。
裏を返せば、大人がしっかりマルトリートメントについての知識を身に着け、不適切な養育を避けることで、子どもの健全な成長をサポートすることに繋がります。
マルトリートメントを避けるためのポイントは次の5つでした。
- スキンシップを大切にする。
- 子育てに体罰や暴言を使わない。
- 子どもと大人は対等な力関係ではない。
- 爆発寸前のイライラをクールダウンすること。
- 子どもの気持ちと行動を分けて考えること。
今後、パパが家庭にどんどん進出していく上で、マルトリートメントについての知識をパパも持っていることは不可欠です。
心の傷は脳の傷
この言葉を胸に刻んで、愛する子どもと接して行きましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
本記事が、これからパパになる方々、そして今まさにパパを頑張っている方々の参考となれば幸いです。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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